UFOキャッチャー景品のアイアンマンをリペイントしてみた vol.2 「 ヤスリがけ~整形」
- 2020.01.23
- IRON MAN RePAINT / アイアンマン リペイント
- IRONMAN, リペイント

前回、アイアンマンの洗浄、サフ吹き、それからパーティングラインへのパテ盛りを行いました。
今回は整形のためにヤスリ掛けをしていきます。
水研ぎ
用意したのは、水と洗剤とヤスリスティック。
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いわゆる水研ぎでいきます。
水にはごく少量の洗剤を入れます。
これでヤスリの目詰まりが軽減されます。
水のおかげでヤスッた時に出る粉が舞う事もありませんし、いつもそうしてるんですが水研ぎ、大変おすすめです。
未体験の方はぜひお試しください。
さてさて、作業の方は至ってフツーの地味な作業です。
前回パテを持った部分を中心に、表面を均していきます。
ABSと思われる若干柔らかみのある素材のため、ヤスリがうまく当たるか心配してたんですが、なにも問題ないですね。
これなら今後、プライズ品のリペイントもどんどんやっていけそうです。
ガンメタル立ち上げからの筆塗り
さて、ここから画像が一気に飛びます。
実は自宅のPCをWindows7から10にしたときに
諸々のデータが行方不明になりまして(T_T)
サイトではなるべくきれいな画像でご紹介しようと一眼カメラで撮影してたんですが全部飛んでしまったので、スマホで撮っていた画像でお送りします。
画像がない間の作業です。
整形作業が完了して、たしかサーフェイサーを吹き直してグレー一色にしました。
整形上の気になる部分をチェックして問題なしでした。
サフの上からガンメタルでスプレー塗装しました。
1/10スケールということで、モールド埋まりもなさそうだったので、大胆にスプレーを吹きしました。
そこからアクリル塗料で筆塗りしたのがこちら!
一応、箱の画像なんかを参考にしながら、塗り分けは自分のセンスを信じてやりました。
実は幻のバージョンでもう一体アイアンマンを用意してブルー系で塗ってみたのがあるのですが、ダメでした orz
なにがダメって、青いとアイアンマンに見えないんですよ。
なんだか八頭身のドラえもんみたいになっちゃって。
カラーリングのイメージって強いんですね~。
勉強になりました。
アイアンマンにはやはりレッドとゴールドが必要なんです!
ひょっとすると、ゴールド部分をほかの色に置き換えてもイケそうな気もするのですが、納品するときのことも考えて、素直な色合いを選びました。
そのかわり黒(ガンメタル)系の部分をオリジナルのアイアンマンより増やしてあります。
というか、本家アイアンマンってイメージ以上に赤だらけなんですよ。
よく見るとダサいんですが、それは内緒。
で、けっこうベタッと塗った後に、退色した雰囲気を求めて、アイボリーなど白系の塗料で各パネルに味を加えました。
さて、ここまで作業をしてみて、ワタシ的にはやっと下地ができあがった感じですかね。
パステルによるウェザリング&エイジング
あらかたの色分けとイメージが具現化してきたところで、パステルを使って味付けをします。
新宿三丁目にある世界堂でパステルを仕入れてきました。
新たに加えたのはこの7色!
思いも寄らぬ効果が出ればいいな、という希望的観測でアイアンマンに使うにはちょっとぶっ飛んだ色も入れてみました。
パステルをご存じない方のために申し上げると「チョーク」ですかね。
質感はまさにチョークそのまんまです。
このパステル、美術の世界でどう使われてるのかはよく知らないんですが、デッサンとかクロッキーに使うのかな?
でもそれならあんなにいろんな色いるかな?と思ったりもします。
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さてさて、パステルの使い方ですが、まず金ヤスリで少量を細かくして粉にします。
これをアクリル溶剤で溶いて、筆で乗せていきます。
塗料と違って、色付きの粉そのものなので、それ自体は透けるということはなく隠蔽力の強さはすさまじいです。
ですので、少しずつ少しずつ色を乗せていきます。
それから、パステルは濡れているときと乾いた後で色が違う(というか元に戻る)ので、その辺りのさじ加減というか仕上がり感の予想をしながら塗らないといけませんね。
厚盛りするともろに粉が乗ってる感じが出ちゃいますし、溶剤で流れ出ちゃったりもします。
塗っている間はよかったのに、乾いた後見てみると、狙った色味と全然違う!というのはしょっちゅうです。
そんな感じでクセの強い材料なんですが、いい点もあって、そこがワタシの塗装イメージを具体化するのに向いてるんですね。
ウェザリング&エイジングにパステルを使う利点
そんなに大した内容じゃないんですがブログっぽく書いてみます。
一般的にいって、模型、特にプラモデルのウェザリングによく使われるのはエナメル塗料、油絵の具でしょうか。
ワタシももちろんそれらも使いますが、乾くのが遅いのと意外とコントロールが難しい。
ウェザリングカラーなんかは手軽な反面、ウォッシング的になってしまって、なんだかコントラストが出しにくい印象です。
やり方次第なんでしょうけどね。
ヴィンテージ感を出しやすい
で、パステルは、乾くと粉感が出てくるんですが、このガサついた雰囲気がワタシの求めてる経年感、ヴィンテージ感にぴったりなんですね。
筆目が出にくい
それからワタシが塗装をするときに気を付けているのが筆目です。
やっぱりね、筆目って横山先生のような極めた方だけが使える奥義なんですよ。
ワタシのような凡夫が筆目を残すと味にならずに、おもちゃ感というかリアル感と真逆の情報になっちゃうんです。
だから、ワタシは筆目を残さないように気を付けてます。
ここでいう筆目は筆が通った後といいますか、筆の足跡です。
パステルでももちろん筆目は残るのですが、粉粉ですので、擦り付けるような塗り方をすると筆目はほとんどわからないです。
ほかの色が来ても残ってくれる
それから液体塗料だと、上から塗ったときに、元の色も塗りつぶしてしまうでしょう。
もちろん程度問題なんですが。
これがパステルだといろんな色が同居できるんですね。
結果、複雑な塗装面を作りやすい。
まぁ、延々能書き垂れましたが、ワタシはパステルが好きです。
で、ここからの作業はもう「行ったり来たり」です。
パステルでじわじわ色を乗せたかと思ったら、基本色を差してみたり、ドライブラシをしてみたり、ハゲチョロをやってみたり。
地味な作業ですが、うまくいくと楽しいんですよね。
で、そんな作業を進めつつ次回は、台座・作品プレートの製作に取りかかりましょう!
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