八王子夢美術館で開催された横山センセの展覧会の模様についてただいま図録を取り寄せております。正確な機体名があった方がいいとアドバイスをいただきましたので届き次第、内容の改変作業をします。※とりあえず投稿したままの状態で掲載します。

マシーネンクリーガー クレーテ製作記① 5W1Hで模型・プラモデルの仕上がりイメージをかためる

マシーネンクリーガー クレーテ製作記① 5W1Hで模型・プラモデルの仕上がりイメージをかためる

イメージ

なんとなく完成させてしまう病

新しいキットが出たりすると「作りたい!」という気持ちが先走って、
とりあえず購入、
すぐ作り始めて、
なんとなく組み立てて、
なんとなく塗装して、
なんとなくウェザリングして
なんとなく完成。

作るのにそれなりに苦労もしたし、手間もかけたし、思い入れもある。
だけど出来はイマイチ…
そんなことはないでしょうか?

これって自戒を込めて書きますが、あんまり楽しくないですよね。
作っているときは夢中で、完成したときの達成感もあるのに
少し経つと出来に満足いかない…。

ファイアーボール
ノープランで作ってしまったファイアーボール

以前、まんだらけで
マシーネンクリーガーのファイアボールのキットを手に入れたとき
(当時はスーツ系のキットが枯渇していたんです)、
まんま上記の感じで仕上げてしまい、正直キットが勿体なかったなあ、と思ったんですね。

これって間違いなく仕上がりイメージが曖昧なせいだと思うんです。

時間も手間もかけてせっかく作るのであれば
「なんとなく完成」をなくして、見せ場のあるいつまでも眺めていたい完成品を作りたいですよね。

そのために私は5W1Hを使って完成のイメージを手に入れています。

プラモデル・模型で5W1H?

5W1Hというのはニュース記事やストーリーテリングの際に使用される手法です。
これを模型作りに使って仕上がりをイメージします。

プラモデル・模型に5W1Hを使う…?

5W1Hというのは、これです。

When いつ?
Where どこで?
Who だれが?
What なにを?
Why なぜ?
How どのように?

5つのWと1つのHで成り立つ情報提供の基本と言われています。
上記の項目を埋めていくと新聞記事などに
必要な情報が網羅できるという「お約束」です。

この5W1Hは人に何かを訴え、表現するときには
基本の「キ」になるので私はいろんなところで多用しています。

それまで模型に使ったことはなかったんですが、
当てはめてみると想像が膨らんで意外とおもしろい。
また仕上がりイメージがつかめるのでなんだか模型を楽しむ近道でもあるのかなと思います。

モデラーの多くがほとんど無意識にやっていることを
少し明確にした感じです。

でもこの「少し」がけっこう大きな仕上がりの差になる気がします。

電車なんかに乗っているときや人を待っているとき、ちょっと時間のあるときに
これから作るキットについて5W1Hを考えれば
そこにはストーリーが生まれ、作品のバックボーンとなってくれるでしょう。

たとえば機動戦士ガンダムの5W1H

40代以上はだいたい知ってるファーストガンダムのキットを作るとします。
どんな仕上がりのガンダムにしましょう?

5W1Hを使ってみましょう。

いつ?「コロニーから脱出、地球に降下後」
どこで?「北米で」
だれが?「アムロたちホワイトベースの乗組員達たちが」
なにを?「ガンダムを」
なぜ?「シャアの追撃を振り切るため」
どのように?「さんざんに出撃させ、酷使した」

だいぶ強引な穴埋めですが、機動戦士ガンダムをご存じの方なら
マチルダさんが登場する前で補給も受けられずにいた
満身創痍のホワイトベースが思い浮かぶのではないでしょうか。

劇中ではこの段階まででガンダムは単独で大気圏突入を果たし、
戦力不足を補うため何回も出撃してボロボロのはずです。

きっと所々、大気圏突入時の摩擦熱で表面が灼けているでしょうし、
何回も換装したパーツは使い回しもあるでしょうし、
塗装の剥げ具合も様々ではないでしょうか。

そうしたことを思いつき始めると
なんだか劇中でのホワイトベースの整備クルーたちのぼやきまで聞こえてくるような気がします。

妄想にブレーキを掛けずにどこまでも走らせる!

頭の中でそこまで妄想が膨らんできたらシメたもので、
どこをどう汚そうかとか、
あの戦闘で、きっとここは傷んでいるからダメージ表現をオーバーにしておこうとなるわけです。

妄想を解放してそれにブレーキをかけずにニヤニヤし続ける。

そうしていろんなシーンが浮かんでくれば、
これから作るガンダムはかなり必然性を持った感じで
塗装、ウェザリングを施し、完成まで持っていけるのではないでしょうか。

こう書いているとなんだかガンダムを作りたくなりますね!

クレーテ

ちなみに以前リペイントしたマシーネンクリーガーのクレーテはこんな感じでした。

いつ?「戦時」
どこで?「寒冷地」
だれが?「クレーテ自身が」
なにを?「偵察を」
なぜ?「命令に従って」
どのように?「単独で」

このとき作ったクレーテの仕上がりは
「なんとなく完成」したものとは違う「満足いく完成品」となりました。

とにかく楽しむ!

なにかと我慢を強いられる今日この頃、
妄想が活かせる趣味って精神衛生上とても良い気がします。

プラモデル・模型のサイトですと
製作手順やテクニックなどの技術紹介、過程が一般的ですが
ちょっと趣向を変えて模型・プラモデルを作るときの考え方・メソッドみたいなものを書いてみました。

私自身、書きながら考え方が明確になった気がします。

さて次はなにを作ろうかな?

勢いあまって買ってしまった…